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”肯定的な眼”に対する意識

2026/2/7

”肯定的な眼”に対する意識

  • # 初志を支える

文筆家であり写真家でもある藤原新也さんの文章に、好きな一節があります。


書くという行為は時に世界を否定批判する意識と繋がるものだが、私にとって見るという行為はおしなべて世界を肯定する行為だった。対象が美しいと感じた瞬間において私は無意識のうちにシャッターを押しているのである。

(中略)


私は自分がそのような肯定的な眼を持っていることによって世界に救われた。そして世界を否定する意識もまた“見る”という肯定的な行為があることによって中和され、表現者として救われて来たのだった。


藤原さんは、その“肯定的な眼”によって世界に救われたのだと書いています。

社会課題に取り組む経営者の方と話をしていると、
社会への不平や違和感、否定や批判が原動力になっていると感じることがあります。

「生まれた環境によって選択肢が決まってしまう社会はおかしい」

「本来守られるべき人が、制度の隙間で取り残される構造を変えたい」


その怒りや違和感が、事業の出発点になっている。

それは、とても掛け替えのない大切なエネルギーだと感じます。
けれど、そのエネルギーに偏りがですぎて長く走り続けることが難しくなるケースにも遭遇してきました。

私は社会起業家と接するなかで、あたまの片隅に問いを置いています。
この社会起業家の方は、

「どんな瞬間を美しいと感じるのだろう?」

「どんな景色をまもりたいのだろう?」

「どんな光景をみていきたいのだろう?」

社会の何を否定しているのかではなく、
何を肯定しているのか。
何を遺したいのか。

わたしたち自身も救われるように。

参考:https://dot.asahi.com/articles/-/40152

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